27歳の時、投資家との打ち合わせを何度か持つことができた。
銀座にビルを持つビジネスパートナーを運転手に、そのお方は現れた。
ホテルでの会食中、話の合間に、紙ナプキンに文字を書いた。
「読めるか?」
何と書いてあるのか我々は誰も読めなかった。
文字数は3文字のようだが、はっきりと分からなかった。
手にした縦長の紙ナプキンを90度回し、横長にし、そして裏返した。
出てきた文字は「松竹梅」。
曰く「様々な角度から見て、物事の本質を掴みなさい。」。
その時は本質を掴むにはどうすれば良いのかは分からなかったが、ただひたすら感動したのは覚えている。
「コンサルティング」という土俵で言えば、様々なデータを見て、「真の課題」を見つけられるかどうかがその一つであろう。
「営業」で言えば、お客様とのヒアリングで、「真のニーズ」を見つけられるかどうかがその一つであろう。
「社内のコミュニケーション」で言えば、上司・部下の「真の意図」を汲み取る能力がその一つだろう。実際、同じ話を聞いても、聞く人によって捉え方はまちまちだ。
この「本質を捉えるチカラ」を「本質主義」とし、当社アイファムの行動規範に入れた。
今後、どんなサービスが受け入れられるのか?
より本質的なサービスのみが残っていく時代に突入している気がします。